プレイ日記 #001でもお話しましたが、私はとにかく継続力が無い人間で、いくら自分で面白いと感じることであっても続けることができません。ゲームにしても小説にしても漫画にしてもアニメにしても「あー、面白い面白い。面白いぞ~」と思いつつ何故か途中でやめてしまいます。
そこで今回は少しでもプレイハードルを下げるためにFateの自動読み上げシステムを作ってみました(と言っても既存のツールを組み合わせて動かすだけですが)。使用するのは、Fate内臓のAuto Read機能(クリックせずとも一定速度で文章を流してくれる機能)とInteractive Text Hooker(ITH)、それに棒読みちゃんです。Auto Readで流れる文章をITHが拾ってクリップボードに送り、それを棒読みちゃんが読み上げる仕組みです。
テキストの表示速度、ページの切り替え時間(この2つはゲーム側での設定)、棒読みちゃんの読み上げ速度を調整することで、多少のずれはあるものの、自動で文章を読み上げながら流すことができるようになりました。ただ、Fateは単語やフレーズに特殊な読みを当てることが多いので、その都度棒読みちゃんに読み方を学習させながら進めることになります(気にしない人はそのままでいいと思いますが、私はこの作業が割りと楽しい)。
別にそこまでして音声付き自動プレイさせる必要も無いのでしょうけれど、量が多いとちまちまクリックし続けるのも大変だし、単に文章を自動で送るだけだとずっと画面に集中し続けないといけなくて疲れそうなので、勝手に文章を進めてくれてしかもそれを音声で読み上げてくれるというのは楽でいいかなと思った次第でした。しかしここまでしてもやるかどうか分からないのが私……。あとずっと棒読みちゃんの音声を聞いていると、目に入った文章が全部棒読みちゃんで脳内再生されるようになってしまって困りものですね。自分のしゃべり方までおかしくならなければいいのですけれど……。
自動読み上げシステムを作るにあたっては、Web検索して出て来たみーごさんのブログを参考にいたしました(ありがとうございます)[1]。みーごさんの記事では地の文だけを読み上げるように(括弧内の台詞を読み上げないように)設定されていますが、Fateには(レアルタ・ヌアだと付いていますけれど)台詞に声が付いていないので、そのまま全部読み上げるようにしています。ただし、ところどころITHのプルダウンメニューを選びなおさなければならないようですね(プロローグの土蔵の場面から凛ちゃんの回想に移るときなど)。
詳細な手順はみーごさんのブログに譲るとして、簡単に読み上げさせ方と設定をメモ代わりに記しておきます。
1.プレイしたいノベルゲームを起動
2.棒読みちゃんを起動。クリップボードの監視を有効に。
2.ITHの「Process」ボタンからノベルゲームのexeファイルを選び、「Attach」ボタンを押す
3.ノベルゲームをクリックして何か文を表示させる
4.ITH真ん中のプルダウンメニューからテキトーにクリックしてみて、きちんとゲームの文章が表示されるものを見つける
5.ゲームの文章を進めてみて棒読みちゃんが読み上げてくれれば成功
6.ノベルゲームのテキスト表示速度やページ切り替え時間と棒読みちゃんの読み上げ速度を調整して大体同時に読んでくれるようにする
こんな感じです。私みたいに読み間違いが気になる人はプレイしながら棒読みちゃんを調教して行くことになると思います。
参考までに私のFateでの設定を残して終わりにします。まずFate側の設定を図1に示します。「未読メッセージ表示間隔」と「既読メッセージ表示間隔」を60、「自動送りのページ切り替え時間」を5000にしています(繰り返し読み上げ実験をしていたので既読メッセージの表示時間も未読と同じにしていますが、再読しないあるいは2回目以降は棒読みちゃんを使わないのであればデフォルトの0でいいと思います)。次に棒読みちゃん側の設定を図2に示します。「速度」を200にしています。
以上です。快適なFateライフを。
図1 ゲーム側の設定
図2 棒読みちゃん側の設定
参考文献
[1] みーご, “エロゲやギャルゲの地の文"だけ"を棒読みちゃんに読みあげてもらう方法!,” NoEgoism, http://migo0110.blog.jp/archives/7387791.html, 2013年11月17日.
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『Fate/stay night』プレイ日記一覧
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