『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』を観て来ました。
めちゃくちゃ良かったです。漫画の予習は3巻までしか間に合わなかったのですけれど、読んで行った甲斐がありました(予習なしでも全く問題なく楽しめるとは思います)。
以下、物語の核となるような重要な部分には触れないようにしていますが、若干のネタバレを含む箇所もありますので、未見で一切ネタバレを見たくないという方は(そんな人はこんな記事開かないでしょうけれど)ご注意下さい。
まず序盤のグレートマジンガーと機械獣の戦闘ですよね。テキサスにあるプラントという立地にまずわくわくしますし、戦闘もこれでもかも必殺技を連発します。大迫力でカッコいいです。パイロットである剣鉄也と言えば、私の中では野田圭一さんの渋い声なのですが、本作で関俊彦さんの演じる鉄也さんも洒落た感じが出てカッコいいですね。これくらい声質が変わっていると違和感を感じてもおかしくないと思うのですが(むしろこれくらい変わっているから頭の切り替えがすっとできるというのはあるかも知れませんけれど)、めちゃくちゃしっくり来てびっくりしました。ちなみに甲児くんの声については、やはり石丸博也さんの声に慣れているのもあって、最初は若干違和感あったのですが、劇場で何度も予告を見るうちに慣れましたし、必殺技の叫び方なんかは石丸さんの発声法を真似されたと言われただけあって甲児くんそのものであったように思います(声優さんのプレッシャーになるのであまり比較などはしたくないのですが、ついやってしまいました……)。
劇中で10年も時間が経過しているとは思わなかったので(3年くらいかなーと思っていた)、最初シローくんが出て来たときは「誰だろうこのお兄ちゃん」と思いました。大人になった兜甲児くんや弓さやかさんは、落ち着きが出てカッコよくなった反面、まだ互いの関係や今後についてどこか踏み出せない部分があるなど、二人の恋仲についても注目でした。
お話の内容は意外と政治的な話が多くてビビりました。これでもかと現実の話題に即したようなテーマが散りばめられています。最初はそこまで政治的な話を入れなくてもと思ったのですが、最後まで観て少し考えて納得しました(詳しくは別エントリに書きます)。
とは言え、一番の魅力はやはり大迫力のロボット戦だと思います。最初のグレートマジンガーの活躍については既述しましたが、終盤のマジンガーZの戦闘もめちゃくちゃカッコいいです。人類側のロボットがカッコいいのはもちろんですが、敵の機械獣の動きも生き生きとしていていいんですよね。ボスボロットのコミカルな動きも良かったです。
今作のキーともなる新キャラクター・リサはもちろん、往年の登場人物もいい味を出していました。10年の時間が経過しているということで、みんなそれぞれに新しい人生を歩んでいたのが感慨深かったです。甲児くんは祖父と同じ科学者に、その弟シローくんは統合軍三番隊の小隊長に、さやかさんは新光子力研究所の所長に、さやかのお父さんは総理大臣に、ボスはおんぼろラーメン屋の店長に、鉄也さんはアメリカでも活躍する軍人に。ゲーム(スパロボ)と漫画で少し触れただけの私でさえ、わくわくとしみじみの入り混じった何とも言えない懐かしさで胸が満たされたのですから、最初のTVアニメ放映当時リアルタイムで観ていた人はどんなだっただろうと思います。中学校にマジンガーZファンの先生がいらっしゃったのですが、感想を聞いてみたいですね(連絡先を知らないので無理ですが)。TVアニメで甲児くんとさやかさんを演じた石丸博也さんと松島みのりさんが違う役ではありますが出演されていたのも良かったです。
一方で、新キャラだからか、飛び抜けて明るい性格だからか(これは他のみんなが大人になったから相対的にそう見えるというのもあると思います)、リサは少し浮いていたように思います。ただ、それが悪いというわけではなく、今括弧書きしたように、これは大人になった他の登場人物との対比によるものであって、換言すればリサは子供である(まだ幼さを残している)ことに意味があるのだとも言えます。思考や立場が大人になるということは、それだけ今までのように自由に振る舞えなくなるということでもありますから。そういった甲児やさやかの素直になれない部分を代弁し、橋渡しできる存在なんですよね。
敵であるDr.ヘル、あしゅら男爵、ブロッケン伯爵の3人も、旧作のオマージュやパロディを混ぜながら魅力的に描かれていました。特にDr.ヘルの主張には考えさせられた(「考えさせられる」というのも便利な言葉ではありますが)人も多かったのではないかと思います。
一つ「こうして欲しかったな~」という希望を挙げるとするなら、マジンガーZの扱いでしょうか。個人的には博物館に展示されているマジンガーに甲児が乗り込んで発進する姿が見たかったので、そうはならなかったのが残念でした(【2018-01-25追記】本日2回目を観て気付いたのですが、私の勘違いがありました。ネタバレになるので詳しくは言えないものの、さやかさんの言う「あれ」の指示対象を取り違えていました。という訳でこの件に関しては何も問題ありませんでした)。繰り返しになりますが(3回目!)、とにかくロボット戦がカッコいいのでみんな観て下さい。壮快かつ爽快です。あの感じで『マジンガー無双』でも出ないかなーと思ったりしました。
ロボット、キャラ、設定、物語、全ての面において秀逸で(未見の方もいるでしょうからあまりハードルを上げると良くないですが)、非常に贅沢な時間を過ごすことができました。渡辺俊幸さんの劇伴も雰囲気が出ていて良かったですし、水木一郎さん/吉川晃司さんのOP曲/ED曲も作品を盛り上げてくれました。キャスト、歌手、制作スタッフの皆さん本当に素晴らしい作品をありがとうございます。
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(【2018-01-25 追記】すみません、本文で触れたのとは違う部分で私の誤解がありそうでしたので、一旦非公開にしました。そのうちまた公開します。)
再び紡がれる英雄の物語――『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』感想
https://nanamine-galley.blogspot.jp/2018/01/A-Story-of-Hero-That-Spinning-Again.html
2018年1月19日金曜日
【ネタバレ(殆ど)無し】『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』を観た
23:00
http://nanamine-galley.blogspot.com/2018/01/Saw-Mazinger-Z-INFINITY.html【ネタバレ(殆ど)無し】『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』を観た
2018年1月13日土曜日
『マジンガーZ』第1巻を読んだ
11:55
『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』が公開されるということで、永井豪先生の漫画『マジンガーZ』を読んでいました。『はいからさんが通る』を読んだときにも(と言ってもこちらは1巻の途中までしか読んでいない)思ったのですが、昔の漫画ってテンポが良くてサクサク読めますね(考えたらドラえもんなんかもそうだったかも)。
マジンガーZ自体はスパロボで触れた程度でしか知らなかったのですが、兜甲児くんも両親がいなくて料理が得意になった子だったのですね(アニメ版だとルミというお手伝いさんがいるらしいけど)。そして弟は「シロー」くんなんだそうです。Fateの衛宮士郎くんの設定は『マジンガーZ』のオマージュだったりするんでしょうか(ただの偶然かしら)。
お話の内容はまだ1巻だから何とも言えないとはいえ、期待していた通りのスーパーロボット物って感じで良かったです。「神にも悪魔にも」なれるというマジンガーZの圧倒的な強さがこれでもかと描かれるのは単純に気持ちいいですし、そのような絶大な力を好きに使え、世界を手玉に取るが良いと言い残しこの世を去った祖父の言葉を受けて、人の為に使うことを選択する甲児くんも主人公らしくていいです。脳に機械を埋め込まれ、考えること自体を放棄させられてしまっている兵士との対比も面白く、「じぶんで考える必要がないんだ」「すべて命令どおり動けばいい」「なんの悩みもなくなるんだ」と言う兵士を、人として考え悩むがゆえに甲児くんは殺せないんですよね。
2巻からは敵も強力になって来るでしょうし、今後の展開が楽しみです。
マジンガーZ自体はスパロボで触れた程度でしか知らなかったのですが、兜甲児くんも両親がいなくて料理が得意になった子だったのですね(アニメ版だとルミというお手伝いさんがいるらしいけど)。そして弟は「シロー」くんなんだそうです。Fateの衛宮士郎くんの設定は『マジンガーZ』のオマージュだったりするんでしょうか(ただの偶然かしら)。
お話の内容はまだ1巻だから何とも言えないとはいえ、期待していた通りのスーパーロボット物って感じで良かったです。「神にも悪魔にも」なれるというマジンガーZの圧倒的な強さがこれでもかと描かれるのは単純に気持ちいいですし、そのような絶大な力を好きに使え、世界を手玉に取るが良いと言い残しこの世を去った祖父の言葉を受けて、人の為に使うことを選択する甲児くんも主人公らしくていいです。脳に機械を埋め込まれ、考えること自体を放棄させられてしまっている兵士との対比も面白く、「じぶんで考える必要がないんだ」「すべて命令どおり動けばいい」「なんの悩みもなくなるんだ」と言う兵士を、人として考え悩むがゆえに甲児くんは殺せないんですよね。
2巻からは敵も強力になって来るでしょうし、今後の展開が楽しみです。
http://nanamine-galley.blogspot.com/2018/01/Read-the-Mazinger-Z-Vol.1.html『マジンガーZ』第1巻を読んだ
2018年1月10日水曜日
2018年の抱負
4:58
あっという間に2018年も9日が過ぎてしまいました。去年は色々抱負を立てた割にあまり実行できなかったように思います。
今年もやりたいことは去年と変わっていないので、目標自体は去年のままで良いのですが、問題は実行力なのですよね。表を作って入力して行くみたいなのも、すぐにやらなくなってしまったので(ああいうのは物理ノートなりExcelなりで管理した方がいいですね。ブログに載せるとどうでもいい記録がいっぱいになって煩雑になりますし入力も面倒)、別の方法を考えてみました。
1.その週の頭にやりたいことを決めて(何となく手を付けたもので良い)、それを1週間続ける
何でも始めるまでが面倒で、始めてしまったら意外とすんなり進められたりするので、その週の日曜なり月曜なりに手を付けたことをそのまま続ける作戦です。
2.ブログをこまめに更新する
ブログを付ければ一応自分の行動を省みるきっかけができるので、そこでその日やその週の反省と軌道修正ができるかなという算段です。映画の感想を忘れないうちに簡単にでも残しておきたいというのもあります。
個別の目標とは別に、それらを実行するための方法としてこの2つを心がけたいと思います。この2つを実行できないという可能性もありますが、考えないようにしましょう……。あと、色々ある目標の中でもやっぱり掃除は大事な気がしますね。部屋や机の上がごちゃごちゃしていると、単純に作業がしづらいですし、気分までごちゃごちゃして来ます。また、何がどこにあるか分からないと、ただでさえ高い行動開始ハードルが更に上がってしまいます。
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元元元日――2017年の目標 http://nanamine-galley.blogspot.jp/2017/01/Goals-for-2017.html
今年もやりたいことは去年と変わっていないので、目標自体は去年のままで良いのですが、問題は実行力なのですよね。表を作って入力して行くみたいなのも、すぐにやらなくなってしまったので(ああいうのは物理ノートなりExcelなりで管理した方がいいですね。ブログに載せるとどうでもいい記録がいっぱいになって煩雑になりますし入力も面倒)、別の方法を考えてみました。
1.その週の頭にやりたいことを決めて(何となく手を付けたもので良い)、それを1週間続ける
何でも始めるまでが面倒で、始めてしまったら意外とすんなり進められたりするので、その週の日曜なり月曜なりに手を付けたことをそのまま続ける作戦です。
2.ブログをこまめに更新する
ブログを付ければ一応自分の行動を省みるきっかけができるので、そこでその日やその週の反省と軌道修正ができるかなという算段です。映画の感想を忘れないうちに簡単にでも残しておきたいというのもあります。
個別の目標とは別に、それらを実行するための方法としてこの2つを心がけたいと思います。この2つを実行できないという可能性もありますが、考えないようにしましょう……。あと、色々ある目標の中でもやっぱり掃除は大事な気がしますね。部屋や机の上がごちゃごちゃしていると、単純に作業がしづらいですし、気分までごちゃごちゃして来ます。また、何がどこにあるか分からないと、ただでさえ高い行動開始ハードルが更に上がってしまいます。
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http://nanamine-galley.blogspot.com/2018/01/New-Years-Resolutions-2018.html2018年の抱負
2018年1月3日水曜日
『君の名は。』地上波初放送
23:30
2018年1月3日21時からテレビ朝日で『君の名は。』が地上波初放送されました。自分の部屋のパソコンで実況(ツイート)しながら観ようかなと思ったのですが、チューナーの電源ケーブルがぱっと見つかりそうになかったので、仕方なく別の部屋のテレビで視聴しました。
映画館で何度も観ているとはいえ、本編ノーカット+特別編集映像付きエンドロール、CMも新海監督の『クロスロード』や『君の名は。』に絡めたものがあったりして、満足度高かったです(欲を言えばエンドロールはフル尺やって欲しかったですが)。
『クロスロード』は最初新しくシーンを追加した新バージョンかなと思ったのですけれど、YouTubeで確認したらそんなことはなかったですね。私の記憶が曖昧になって、脳内で勝手に短く編集していただけみたいです。そして久しぶりに観たらとても良かったです……。
『君の名は。』をイメージしたCMは、私もちゃんと全部注力して見ていたわけではないですが、ソフトバンク、キスマイ、デビルマン、スクスト、あと政府広報もそれっぽかったような気がします(枕元のスマホで起きるシーンなんてそのまんまで一瞬ビビりました)。
改めて『君の名は。』を観て、「三葉 in 瀧も神木くんがやっているのだよな……(可愛すぎる)」ってなりました。神木くんや上白石さんの演技が上手いので、本来演じている声優さんは入れ替わっていないのに、劇中の入れ替わり現象が自然と入って来ますね。
それと、地上波初放送の影響で奥寺先輩記事へのアクセスが爆発的に増えていてビビりました(と言っても当ブログ比であって、一般的には全然大した数ではないのですが)。喫煙シーン、カットされないか若干心配でしたが、放映されましたね。嫌煙家の人にとっては見るだけで不快なのでしょうけれど、私はあのシーンにはちゃんと意味がある(詳しくは下記エントリを読んでいただけたらと思いますが、簡潔に言うと「奥寺先輩の内面変化」)と思っているので、良かったです。
また、『君の名は。』の内容には関係ないことですが、ねりまさんに返さなくてはいけないDMがあったにもかかわらず、帰宅後に失念して呑気にTVを観たりTwitterをしたりしていて申し訳なかったです。出発前、あるいは出先で返信できれば一番良かったのですが、ぱっと返せそうになかったもので……(未だに自分の家の郵便番号や住所を正確に覚えていないのですよね)。不義を働いてしまいました。申し訳ありません。
※この記事の公開日時は2018年1月3日23:30になっていますが、実際には翌日5時半頃の公開です。作品の鑑賞日と感想記事の日付が同じ方が管理しやすいので公開日時を1月3日に設定しています。ご了承下さい。
◇関連記事◇
奥寺先輩がやめていたタバコを吸った訳 http://nanamine-galley.blogspot.jp/2017/01/The-Reason-Okudera-Senpai-Who-Stops-Tobacco-Smoked.html
映画館で何度も観ているとはいえ、本編ノーカット+特別編集映像付きエンドロール、CMも新海監督の『クロスロード』や『君の名は。』に絡めたものがあったりして、満足度高かったです(欲を言えばエンドロールはフル尺やって欲しかったですが)。
『クロスロード』は最初新しくシーンを追加した新バージョンかなと思ったのですけれど、YouTubeで確認したらそんなことはなかったですね。私の記憶が曖昧になって、脳内で勝手に短く編集していただけみたいです。そして久しぶりに観たらとても良かったです……。
『君の名は。』をイメージしたCMは、私もちゃんと全部注力して見ていたわけではないですが、ソフトバンク、キスマイ、デビルマン、スクスト、あと政府広報もそれっぽかったような気がします(枕元のスマホで起きるシーンなんてそのまんまで一瞬ビビりました)。
改めて『君の名は。』を観て、「三葉 in 瀧も神木くんがやっているのだよな……(可愛すぎる)」ってなりました。神木くんや上白石さんの演技が上手いので、本来演じている声優さんは入れ替わっていないのに、劇中の入れ替わり現象が自然と入って来ますね。
それと、地上波初放送の影響で奥寺先輩記事へのアクセスが爆発的に増えていてビビりました(と言っても当ブログ比であって、一般的には全然大した数ではないのですが)。喫煙シーン、カットされないか若干心配でしたが、放映されましたね。嫌煙家の人にとっては見るだけで不快なのでしょうけれど、私はあのシーンにはちゃんと意味がある(詳しくは下記エントリを読んでいただけたらと思いますが、簡潔に言うと「奥寺先輩の内面変化」)と思っているので、良かったです。
また、『君の名は。』の内容には関係ないことですが、ねりまさんに返さなくてはいけないDMがあったにもかかわらず、帰宅後に失念して呑気にTVを観たりTwitterをしたりしていて申し訳なかったです。出発前、あるいは出先で返信できれば一番良かったのですが、ぱっと返せそうになかったもので……(未だに自分の家の郵便番号や住所を正確に覚えていないのですよね)。不義を働いてしまいました。申し訳ありません。
※この記事の公開日時は2018年1月3日23:30になっていますが、実際には翌日5時半頃の公開です。作品の鑑賞日と感想記事の日付が同じ方が管理しやすいので公開日時を1月3日に設定しています。ご了承下さい。
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http://nanamine-galley.blogspot.com/2018/01/your-name.-for-the-1st-Terrestrial-Broadcast.html『君の名は。』地上波初放送
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