2016年10月2日日曜日
【メモ】「君の名は。」興行収入100億円突破 新海監督に聞く
7:00「君の名は。」興行収入100億円突破 新海監督に聞く :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO07572530T20C16A9H43A00/
“1分でも短くしたいとは考えています。最初に書き上がった脚本で116分くらいでした。それでは長すぎる。脚本で100分前後に短くし、絵コンテが入って107分になりました。お客さんにとって1分は相当大きい。同じ内容ならば、短い方が観客にとって優しいと思います”
“プロの考えるマーケティングとは違いますが、どういう人たちに見てほしいかを考えます。僕自身がアニメや漫画に影響を受けたのは10代。10~20代初めに触れたものに一番心を揺さぶられますから、その世代を意識しています”
“意識したのはとにかく情報を過剰にすることです。107分という器に表面張力が利かない寸前までそそぎます。若いとは自分が何を好きかまだ分かっていないことです。ですから映画の中にできるだけたくさんの情報を込めて、『映画の中でこれが好き、あれが好き』とそれぞれ受け取ってもらいたいと”
“例えば(ロックバンドの)RADWIMPSのボーカル曲が4曲入っていますが、107分の映画に好みが定まった30~40代であれば、セオリーに反していると思うでしょう。でも10代ぐらいはこれくらい食いたいし、むしろもう1曲あっても喜んでくれたかもしれない”
“映画で若い人が音楽に一番感動したら、音楽を作るかもしれない。キャラクターだったら、キャラクターを。『こういう映画をどのように世の中に届ければいいのか』とマーケティングに興味を持つかもしれません。将来を選ぶことや、気持ちとか価値観の部分で手助けになればと思います”
“最初は10億円以上が目標でした。劇場オリジナルで10億円を超えるアニメ作品はほとんどないですから。ただ脚本を書いていくうちに自信が生まれ、20億円出せるかもしれないとなりました。上映も東宝の上層部の会議で――僕たちは『新世紀エヴァンゲリオン』の偉い人たちの会議にちなみ『ゼーレ会議』と呼んでいましたが、300スクリーン以上になり、期待が膨らんでいきました。うまくいけば30億円、奇跡が起これば40億円を目指せるかもしれないと”
“2011年以降、若い人だけでなく、自分の日常が大きく変わってしまうかもしれないという気持ちは常にあると思います。劇中の主人公のセリフにもありますが、自分たちと地続きの世界と思ってもらいたいです”
“発見があるように4回くらいは楽しめる映画にしたつもりです。情報を圧縮気味に詰め込んでいますし、主人公を観客がいとおしく思えるように描きました”
(戸やドアを閉めるシーンについて)
“情報を詰め込んだので『この話はここまで』と区切る意味合いが強いです。ぴしゃっと閉めたり、がらっと開けたりすると物語のテンポが上がります”
※当エントリ(を含むメモ記事)の日付はメモを時系列に並べるため、実際のエントリの公開日(2016年10月25日)ではなく、元の記事の公開日にしてあります。時刻まで分かっている場合は(元の記事と公開日時が同じというのもおかしな話なので)その30分後、分からない場合は18時に設定しています。
http://nanamine-galley.blogspot.com/2016/10/Shinkai-2016-10-02.html【メモ】「君の名は。」興行収入100億円突破 新海監督に聞く