2015年3月30日月曜日

熊本銘菓「誉の陣太鼓」と「求肥」

 ひろぽんさんに頂いた熊本銘菓、「誉の陣太鼓」を食べました。太鼓の形をしたあんこの中にはお餅が入っています。……と思ったのですが、ウェブサイトを確認してみたところ、中に入っているもちもちしたものは、正確には求肥(ぎゅうひ)というものらしいです。餅が餅米をついて粘りを出しているのに対して、求肥は水と砂糖を加えて火に掛けることで粘りを出しているらしく、糖の保水性により製造後時間が経っても柔らかいそうです。そう言えば、小学生のころお正月や進級時(?)に貰っていたあんこ餅は、作りたてではないのにやけに柔らかったです。今思うと、あれはあんこ餅ではなくて、あんこ餅風の求肥菓子だったのかも知れません。
 ちなみに「求肥」と書いて「ぎゅうひ」とは、また読みづらい漢字だなーと思ったのですが、昔は「牛皮」または「牛肥」と表記されていたそうです。求肥は平安時代に唐から伝わったもので、当時は餅米の玄米を使って作っていた為、柔からさだけでなく見た目にも牛の皮のようだったそうです。そこで「牛皮」や「牛肥」と呼ばれることになったのですが、当時は仏教思想の影響で肉食が禁じられていたので、帝の命により「求肥」と字を改めたとのことです[1]。また中国では「牛脾」と書き、祭祀に用いられたそうです[2]。





参考文献
[1] 雪印メグミルク株式会社, "牛皮(ぎゅうひ)と求肥," ミルクの雑学https://www.meg-snow.com/fun/academy/trivia/trivia_025.html, 2015年3月31日.
[2] 語源由来辞典, "求肥(ぎゅうひ)," 語源由来辞典http://gogen-allguide.com/ki/gyuuhi.html, 2015年3月31日

2015年3月31日 03:39